私には、毎日欠かさず続けている小さな習慣があります。それは、仕事日記をつけること。この日記を書く際、私が常に行うのは、1年前の今日、自分が何を考え、何をしようとしていたのかを振り返ることです。この習慣から得られる洞察は、いつも私にとって新鮮な驚きとなります。
一年前の自分との対話
毎日日記を書く前に一年前の記録を読むことで、過去の自分と現在の自分の思考の乖離に気づかされます。昨年の私が抱えていた問題、取り組んでいたプロジェクト、抱いていた野望が、今日の自分のそれとどのように異なるのか、そしてどのように成長したのかを具体的に理解することができます。
経営に対する深い洞察
特に、経営に関する考え方においては、日々の日記を通じて、自分の思考がどれだけ深まり、広がっているかを実感します。1年前の自分は、今日の私が直面している課題やチャンスについてどのように考えていたのでしょうか?そして、その時点での考え方が、現在の決断や戦略にどのように影響しているのかを考えることは、非常に興味深いものです。
最強の内省ツール
やはり、日記をつけることは、自己理解と自己成長のための最強のツールと言えます。日々の忙しさに追われがちな私たちですが、このような形で自分自身を振り返る時間を持つことで、より深く、より遠くまで考えることができるようになります。日記は単なる日々の出来事を記録する手段を超え、自分自身との対話、そして時間を超えた自己との対話の場となり得るのです。
仕事日記の付け方
では仕事日記をどのようにつければ良いかを紹介しようと思う。
毎日つける
仕事日記は毎日つけることで大きな内省を得ることができる。反対に言うと毎日つけないとあまり意味をなさない。いわゆるPDCAサイクルを毎日回すことで自分の改善が進む。
1行だけでも良い
仕事日記は自分のその日の振り返りを1行だけでも良いので自分の言葉でつけることに意味がある。誰かに見られるわけではないので、恥ずかしがることは一切ない。ポジティブな感情やネガティブな感情をそのままテキストにして、自分の感情を可視化することに意味がある。
心と身体の状態をつける
これは私の独自の方法かもしれないが、日記の中で自分の体調や心の状況を「良い・普通・悪い」くらいの表現で日記につけている。これはある日気づいたのだが、仕事で調子が良い日や結果が出た日は朝起きた時の体調やメンタルが「良い」ことが多い。反対に体調やメンタルが「悪い」時はもちろん仕事の成果も良くない。当たり前といえば当たり前なのだが、仕事の成果は仕事に取り組む自分自身の調子によって左右されていることに気づいた。それからはいかに自分の体調を整えて、気分良く仕事をできるようにするかに注力したのは言うまでもない。
この習慣は、自分自身を客観的に見つめ、経営者としての視野を広げ、深めるための貴重な機会を提供してくれます。毎日の仕事日記がもたらすこの内省の力を、皆さんもぜひ体験してみてください。